ー4章ー
序章ー
~『やぁ、僕の麗しの姫…。
本日からは、お嬢、って…。
そう呼んでも、構いませぬか?』
森への到着と、突然の出逢い~
…宵の空に、星々が、キラキラと煌めいている。
…そんな中でーお母様と、ルリシア お姉様の悲鳴をよそにー私は緩やかに、地面に向けて…
バビューン!!
ーううん、緩やかは、流石に言いすぎでした、ごめんなさいっ!!!!
正確には、焦る心を宥めながら、尋常ではないスピードで
ー魔法の箒を、唯一、森林が切り開かれている地面へと、降下させていた。
「…は、吐きそうですわっ!!」
「…今は、我慢我慢!
ですわよ、母様(ははさま)!!」
私の後方では、2人がそんな会話をしている。
…ん?
…さっき、お母様、何て言ったの…っ!?
『はきそうじ…
…掃き掃除をしたいですわ…!』
って、言ってたっ!?
…ううっ…!
お母様も、ルリシアお姉様も…。
掃き掃除は、エラさんに無理矢理、やらされていたことの1つ、だというのに…!!
…あぁ、あなた方は、何て…。
どこまでお優しいのです、お母様、お姉様…!?
私ー転生者の「ルリア」は、お母様達の優しさに、瞳を潤ませた…。
ー初めてでも、そうではない方も…!
ー改めまして!
ある日、突然に、
「シンデレラ」
の異世界に、転生させられた、いたいけな 1家政婦、
「美氷(みひ)」
…こと、
「シンデレラであるエラの、姉の1人
ールリア」
です!!
ーこの不思議な異世界にやって来た私は…。
初めは、この物語ー「シンデレラ」の主人公である、エラさんーのことを、助けようとしていた。
…だからこそ、この国ーチャーミング国の、何処かにいるはずの、「神様」とやらに、助けを求めた。
…何故なら私は、
「ルリア」
ー本人が聞いたら怒るだろうけど、相当な不細工な顔の女性ー
…とは別人の容姿ー7歳の、しかも美少女ーの姿で、生まれ変わってしまったからだ。
…エラさんは、予想以上の泣き虫で。
私が魔法で黙らせることで、彼女を鍛えていたのだけれど…。
ーつい5時間程前ー。
『…う、嘘ぉー!!!』
私は、今の自分の家族
ーお母様と、ルリシアお姉様 (=エラさんの、もう1人の義理の姉)ー
に、それはそれは、壮絶ないじめをしている
ー踏んだり蹴ったり、おまけに、彼女達の大切なものを燃やしたり…もう本当に、お母様達が不憫(ふびん)だった…!
…そんな、エラさんの本性を、見てしまいー。
ーその日のうちに、この小国ーチャーミング国から、
「ルリア」
の家族と共に脱出し、隣国の森へと、逃れる決心をした。
ーそして、お母様、お姉様を、魔法で眠らせ、空飛ぶ箒
(…勿論、この箒には、杖で魔法をかけ、飛べるようにしたんだけどね…!)
ーに、2人をー私の、優しすぎる家族ーを乗せて…。
(…そうして、ここまで来たんだ…!)
ーこれまでのことを、1つ1つ、振り返りながらー。
…キキーッ!!
魔法の箒は、まるで、車のアクセルを踏んだ時のような、そんな音を立てて…。
斜め方向ではあったけどー何とか、地面に着地した。
「…さて、到・着!
し・ま・し・た・よ♪」
後方に乗っているはずの、お母様とお姉様にそう言いながら、私は、
「…固定 魔法、解除!」
何故か、げっそりした顔になっている2人に、魔法の杖を向けた。
ーその途端ー、
『…やれやれ…麗しい、貴女(あなた)のお陰で…。
漸く、この杖の結界から、出てこれますよ…!』
感情が備わっていない筈の、私の…木製の杖。
…杖から、明らかにーううん、正確には、前から広くなっていた、それに描かれていた、黄金の竜の模様。
ーそこから、確かに…ハスキーなーけれど暖かな、男性の声がした。
「…えっ…だ、誰ぇっ!!!?」
私は、杖を放すまいとしながら。
思わず大声を出して、竜の模様
(ー正確には、その中に居そうな、男の人か…女の人…?)
ーに向かって、問い掛けてみる。
…バァーン!
ところが、彼はー彼女は?ー私の問いには、応えてくれずに。
「…か、体が動く…有り難うね、ルリアっ!」
「…流石だわーっ!!
凄いわっ、うちの妹はっ!!」
お母様と、ルリシアお姉様に掛けていた、
『固定 魔法』
ー対象物を、何もかも固定することが可能なものー
…を、解いてくれていた。
「…あ、有り難う、ございますっ!!」
私は、お母様と、ルリシアお姉様に、お礼を言いながら…
続けて、
『収納 魔法』
で、金髪に、蒼色の瞳が特徴の、エルフさん達を、呼び寄せる。
〈 ー全ては、主様ーミヒ様のために…!〉
…魔法の箒を、スウッと、杖の中に収納した、妖精さん達は…
「ミヒ様」。
空中に消える直前に、私を見て…。
一斉に、そう言った気がした…。
…んんっ!?
「ミヒ様」…!!!?
(ミヒ様って…。
一体、誰のこと、なのっ…!?)
小さな彼女達に、私が問い掛けようとした、その時ー。
「…やぁ、僕の麗しの姫。
…杖から解放してくれて、有り難うございます。」
…背後で、先程確かに聞いた、あの不思議な声がした。
「…さっき…この杖の中に居た方…ですよねー!?」
そう聞きながら、自分の背後を振り返った、私は…。
「っ!?」
…その人の、余りの美しさに…思わず、大きく息を呑んだ。
紫に燃ゆる、鮮やかでいて、サラサラとした髪色。
しかしその目は、髪色には似合わず…本物のゴールドのような、金色 (こんじき)の瞳だった。
墨で描かれたかのような、どの顔のパーツも整った、端正な顔立ち…。
ーこ、この人っ…!!
私が、今までに出逢った、男性の中でー。
…1番、イケメンかもしれないっ…!!!!
ーううん。
…それはー違う。
私が、今までで1番、イケメンだと思ったのは…
両思いになりたい…そう願っていたのは………
「…おや…?
姫が、お連れの方々…苦しそうですね。
地面に、何やら吐いていらっしゃいますが。」
「…あぁ、そのようですね!
…って…えええっ!?」
思いっきり彼に見とれていた私は
ー本っっ当に、迂闊ね!
迂 闊 過 ぎ、でしょう!!!?
ーそんなもう1人の自分に、珍しく、
(…うぅ、その通りでしたぁ~!!)
珍しく、謝って
ーいやいやいや、心の中の自分に謝るの…珍しくは、ないのではっ!!!?ー
…。
それから。
お母様とルリシアお姉様の方を見て…絶句してしまった。
…2人とも、何故か、胃の中の物を嘔吐している。
その顔は、とても苦しそうで…。
「…お母様、ルリシアお姉様っ!!
どうかしたのですかっ!?
まさか、熱でもあられるのではっ!!!?」
私は、慌てて2人に駆け寄りー本当に久しぶりに、取り乱した。
「…えと、じゃあ僕ー先に、姫達の実家、建てますね!」
取り乱していたから…だから私は、ほぼ何も考えられなかった。
…気付けば、イケメンさんの言葉に…ふるふると首を縦に振っていたのだ。
…後から、彼の凄すぎる力に、驚くことになる等と、思いもよらずに…。
「…ち、違うのよ、ルリア…
私達…箒にーまぁつまり、飛行に酔ったの!」
オエェ…!
唾液までもを地面へと吐きつつ、ルリシアお姉様が、必死に説明してくれた。
「…ええっ!?
で、では、さっきのお母様の言葉は…」
『掃き掃除をしたい!』
じゃなくて…
ー否、そうであって欲しいっ、そうであって欲しいけど…!ー
「…吐きたい…って、仰ってた…ということですの!?」
ー私の言葉に、お母様と、ルリシアお姉様は、不思議そうな顔になり…。
「…ええ、そう…(ぜえぜえ)…だ…(はあはあ)…けれど?」
お母様が、息も絶え絶えになりながら、ハッキリと!
…ハッキリと、そう言った。
…そ、そんなぁ~!!
じゃあ、あれは…箒の飛行を楽しみすぎていた私の…
…勘違いだった…ってことおおおおぉー!!!?
「…ううぅ…」
ー色々と勘違いをしていた私がー何より、お母様とお姉様に、負担を掛けてしまった私がーも、申し訳なさ過ぎるよおおおおおぉー!!
私の予想では、チャーミング国を経って、この隣国の森ーに、到着するまで…。
…数えて4時間ほどが、経とうとしていた。
つまり、お母様とお姉様には、4時間も…無理をさせていた、ということになる。
4時間も…!?
あなたねぇ、無理させ過ぎでしょ!!!!
…心の中の自分に、返す言葉もなくて
ーいや、何時もなら、無視したりするんだけどね!?ー。
私は、ドサドサ…と、全ての荷物を、側にあった地面に落とすと…。
「…申し訳、ありませんでしたっ!!
本当に…ごめんなさいぃー!!!!」
「る…ルリア!?」
ーガバッ!
…と、木の葉が一杯だろう地面へとしゃがみ、土下座をせんばかりの勢いで、私の優しい家族に謝り続ける…。
「…ーはい、はい。
ー間違いございません…ええ。
"彼女"を、見付けました。」
ーそんな私達の、すぐ背後の大木の影で…
1人の美青年が、水晶玉を使い、誰かと会話している。
…そのことに、この時の私はー全く気付かないのだった…。
序章ー
~『やぁ、僕の麗しの姫…。
本日からは、お嬢、って…。
そう呼んでも、構いませぬか?』
森への到着と、突然の出逢い~
…宵の空に、星々が、キラキラと煌めいている。
…そんな中でーお母様と、ルリシア お姉様の悲鳴をよそにー私は緩やかに、地面に向けて…
バビューン!!
ーううん、緩やかは、流石に言いすぎでした、ごめんなさいっ!!!!
正確には、焦る心を宥めながら、尋常ではないスピードで
ー魔法の箒を、唯一、森林が切り開かれている地面へと、降下させていた。
「…は、吐きそうですわっ!!」
「…今は、我慢我慢!
ですわよ、母様(ははさま)!!」
私の後方では、2人がそんな会話をしている。
…ん?
…さっき、お母様、何て言ったの…っ!?
『はきそうじ…
…掃き掃除をしたいですわ…!』
って、言ってたっ!?
…ううっ…!
お母様も、ルリシアお姉様も…。
掃き掃除は、エラさんに無理矢理、やらされていたことの1つ、だというのに…!!
…あぁ、あなた方は、何て…。
どこまでお優しいのです、お母様、お姉様…!?
私ー転生者の「ルリア」は、お母様達の優しさに、瞳を潤ませた…。
ー初めてでも、そうではない方も…!
ー改めまして!
ある日、突然に、
「シンデレラ」
の異世界に、転生させられた、いたいけな 1家政婦、
「美氷(みひ)」
…こと、
「シンデレラであるエラの、姉の1人
ールリア」
です!!
ーこの不思議な異世界にやって来た私は…。
初めは、この物語ー「シンデレラ」の主人公である、エラさんーのことを、助けようとしていた。
…だからこそ、この国ーチャーミング国の、何処かにいるはずの、「神様」とやらに、助けを求めた。
…何故なら私は、
「ルリア」
ー本人が聞いたら怒るだろうけど、相当な不細工な顔の女性ー
…とは別人の容姿ー7歳の、しかも美少女ーの姿で、生まれ変わってしまったからだ。
…エラさんは、予想以上の泣き虫で。
私が魔法で黙らせることで、彼女を鍛えていたのだけれど…。
ーつい5時間程前ー。
『…う、嘘ぉー!!!』
私は、今の自分の家族
ーお母様と、ルリシアお姉様 (=エラさんの、もう1人の義理の姉)ー
に、それはそれは、壮絶ないじめをしている
ー踏んだり蹴ったり、おまけに、彼女達の大切なものを燃やしたり…もう本当に、お母様達が不憫(ふびん)だった…!
…そんな、エラさんの本性を、見てしまいー。
ーその日のうちに、この小国ーチャーミング国から、
「ルリア」
の家族と共に脱出し、隣国の森へと、逃れる決心をした。
ーそして、お母様、お姉様を、魔法で眠らせ、空飛ぶ箒
(…勿論、この箒には、杖で魔法をかけ、飛べるようにしたんだけどね…!)
ーに、2人をー私の、優しすぎる家族ーを乗せて…。
(…そうして、ここまで来たんだ…!)
ーこれまでのことを、1つ1つ、振り返りながらー。
…キキーッ!!
魔法の箒は、まるで、車のアクセルを踏んだ時のような、そんな音を立てて…。
斜め方向ではあったけどー何とか、地面に着地した。
「…さて、到・着!
し・ま・し・た・よ♪」
後方に乗っているはずの、お母様とお姉様にそう言いながら、私は、
「…固定 魔法、解除!」
何故か、げっそりした顔になっている2人に、魔法の杖を向けた。
ーその途端ー、
『…やれやれ…麗しい、貴女(あなた)のお陰で…。
漸く、この杖の結界から、出てこれますよ…!』
感情が備わっていない筈の、私の…木製の杖。
…杖から、明らかにーううん、正確には、前から広くなっていた、それに描かれていた、黄金の竜の模様。
ーそこから、確かに…ハスキーなーけれど暖かな、男性の声がした。
「…えっ…だ、誰ぇっ!!!?」
私は、杖を放すまいとしながら。
思わず大声を出して、竜の模様
(ー正確には、その中に居そうな、男の人か…女の人…?)
ーに向かって、問い掛けてみる。
…バァーン!
ところが、彼はー彼女は?ー私の問いには、応えてくれずに。
「…か、体が動く…有り難うね、ルリアっ!」
「…流石だわーっ!!
凄いわっ、うちの妹はっ!!」
お母様と、ルリシアお姉様に掛けていた、
『固定 魔法』
ー対象物を、何もかも固定することが可能なものー
…を、解いてくれていた。
「…あ、有り難う、ございますっ!!」
私は、お母様と、ルリシアお姉様に、お礼を言いながら…
続けて、
『収納 魔法』
で、金髪に、蒼色の瞳が特徴の、エルフさん達を、呼び寄せる。
〈 ー全ては、主様ーミヒ様のために…!〉
…魔法の箒を、スウッと、杖の中に収納した、妖精さん達は…
「ミヒ様」。
空中に消える直前に、私を見て…。
一斉に、そう言った気がした…。
…んんっ!?
「ミヒ様」…!!!?
(ミヒ様って…。
一体、誰のこと、なのっ…!?)
小さな彼女達に、私が問い掛けようとした、その時ー。
「…やぁ、僕の麗しの姫。
…杖から解放してくれて、有り難うございます。」
…背後で、先程確かに聞いた、あの不思議な声がした。
「…さっき…この杖の中に居た方…ですよねー!?」
そう聞きながら、自分の背後を振り返った、私は…。
「っ!?」
…その人の、余りの美しさに…思わず、大きく息を呑んだ。
紫に燃ゆる、鮮やかでいて、サラサラとした髪色。
しかしその目は、髪色には似合わず…本物のゴールドのような、金色 (こんじき)の瞳だった。
墨で描かれたかのような、どの顔のパーツも整った、端正な顔立ち…。
ーこ、この人っ…!!
私が、今までに出逢った、男性の中でー。
…1番、イケメンかもしれないっ…!!!!
ーううん。
…それはー違う。
私が、今までで1番、イケメンだと思ったのは…
両思いになりたい…そう願っていたのは………
「…おや…?
姫が、お連れの方々…苦しそうですね。
地面に、何やら吐いていらっしゃいますが。」
「…あぁ、そのようですね!
…って…えええっ!?」
思いっきり彼に見とれていた私は
ー本っっ当に、迂闊ね!
迂 闊 過 ぎ、でしょう!!!?
ーそんなもう1人の自分に、珍しく、
(…うぅ、その通りでしたぁ~!!)
珍しく、謝って
ーいやいやいや、心の中の自分に謝るの…珍しくは、ないのではっ!!!?ー
…。
それから。
お母様とルリシアお姉様の方を見て…絶句してしまった。
…2人とも、何故か、胃の中の物を嘔吐している。
その顔は、とても苦しそうで…。
「…お母様、ルリシアお姉様っ!!
どうかしたのですかっ!?
まさか、熱でもあられるのではっ!!!?」
私は、慌てて2人に駆け寄りー本当に久しぶりに、取り乱した。
「…えと、じゃあ僕ー先に、姫達の実家、建てますね!」
取り乱していたから…だから私は、ほぼ何も考えられなかった。
…気付けば、イケメンさんの言葉に…ふるふると首を縦に振っていたのだ。
…後から、彼の凄すぎる力に、驚くことになる等と、思いもよらずに…。
「…ち、違うのよ、ルリア…
私達…箒にーまぁつまり、飛行に酔ったの!」
オエェ…!
唾液までもを地面へと吐きつつ、ルリシアお姉様が、必死に説明してくれた。
「…ええっ!?
で、では、さっきのお母様の言葉は…」
『掃き掃除をしたい!』
じゃなくて…
ー否、そうであって欲しいっ、そうであって欲しいけど…!ー
「…吐きたい…って、仰ってた…ということですの!?」
ー私の言葉に、お母様と、ルリシアお姉様は、不思議そうな顔になり…。
「…ええ、そう…(ぜえぜえ)…だ…(はあはあ)…けれど?」
お母様が、息も絶え絶えになりながら、ハッキリと!
…ハッキリと、そう言った。
…そ、そんなぁ~!!
じゃあ、あれは…箒の飛行を楽しみすぎていた私の…
…勘違いだった…ってことおおおおぉー!!!?
「…ううぅ…」
ー色々と勘違いをしていた私がー何より、お母様とお姉様に、負担を掛けてしまった私がーも、申し訳なさ過ぎるよおおおおおぉー!!
私の予想では、チャーミング国を経って、この隣国の森ーに、到着するまで…。
…数えて4時間ほどが、経とうとしていた。
つまり、お母様とお姉様には、4時間も…無理をさせていた、ということになる。
4時間も…!?
あなたねぇ、無理させ過ぎでしょ!!!!
…心の中の自分に、返す言葉もなくて
ーいや、何時もなら、無視したりするんだけどね!?ー。
私は、ドサドサ…と、全ての荷物を、側にあった地面に落とすと…。
「…申し訳、ありませんでしたっ!!
本当に…ごめんなさいぃー!!!!」
「る…ルリア!?」
ーガバッ!
…と、木の葉が一杯だろう地面へとしゃがみ、土下座をせんばかりの勢いで、私の優しい家族に謝り続ける…。
「…ーはい、はい。
ー間違いございません…ええ。
"彼女"を、見付けました。」
ーそんな私達の、すぐ背後の大木の影で…
1人の美青年が、水晶玉を使い、誰かと会話している。
…そのことに、この時の私はー全く気付かないのだった…。

