ゆるふわな黒色メガネくんは魔法使い




「そんなのあるの?」



私は人より後悔することは多いと思う。



だけど、他の人だってそれなりには後悔しているものだと思ってた。



「俺なりのだけどね。今から教えてあげる」



そう言ってすぐにうつむきがちだった私の顎を掴んで、クイッと上げた。



「......!!」



一瞬のことで、声を出すこともできなかった。



上げられた先には朝日くんの顔があって、120%視線が交わっている。



視線がぶつかるというより、視線すらも食べられてしまうような気がした。



こんなに真正面から人の顔を見たのはいつ以来だろうか。



朝日くんの大きな瞳に吸い込まれそう。



「................」



お互いが無言な中、朝日くんの瞳は真っ黒ではなく、少し茶色がかっているんだということも今初めて知った。