朝になるといつもどおり、アパートに送って貰う。


相変わらず聖光とは、連絡が取れない。
しかも、今回は1ヶ月近い。


聖光は子供を育てらろないと言った。

でも、実際子供がいると分かったら変わるかも知れない。



そう思って向かったのは産婦人科。

そこに居たのは聖光。
横には、幸せそうにお腹をさすっている奥さん。


私の子供の事は喜ばなかった癖に__


怒りがフツフツと湧き上がった私は聖光に近づき目を合わせた。


どんなときもカッコいいと思っていた聖光が惨めで声は掛けずに、知らない人のふりをしている間に診察室に呼ばれた。


結果、私のお腹の中には小さな命が宿っている事が判明した。


「産みますか?」


聖光は助けてくれないだろう。それでも。


「はい」


それか、度々聖光の奥さんと産婦人科出会った。

私の子供は貴方の旦那の子供ですと言いたい衝動なな駆られたが口にはしなかった。


でも不安は消えない。


家にいるとどうしようも無い寂しさに襲われる。


突発的に聖光に会いたくなったのだ。


そう思ったら、いても立ってもいられない。


気が付くと聖光の隠れ家に向かっていた。