聖光が私の細工した避妊具を手に取る。


その後、言い様も無い程の快楽の世界に溺れた。


熱。振動。
何もかもが、私を狂わせる。


しかし、夢の後には直ぐに現実がやって来る。


事を終えると直ぐに眠った成功の横に横たわると、美し過ぎる寝顔を見つめた。


今は辛いけど大丈夫。


きっと、今日の行為で聖光の赤ちゃんがお腹に__

そしたら、聖光は私だけの人。


まだ、赤ちゃんが出来てるかも分からないお腹を優しくさすると母親になった気分になれた。


そのまま眠る事も出来ずに朝を待つ。


相変わらず朝の5時に鳴り響きだす、聖光のスマホのアラーム。
寝ぼけ顔で私を見て微笑む聖光。


でも、私は知っている。


今はこんなに幸せだけど、また当分聖光は連絡すらくれないだろう。


「でも大丈夫……」


そう呟きながら、ペッタンコのお腹を優しく摩った。


朝の準備を済ませた聖光が、ベッドでお腹を摩っている私に近付いて来た。


「腹、どうかしたのか?」
「ううん。ちょっと、お腹冷やしただけだよ……」


本当は、聖光の赤ちゃんがいるかも知れない事を伝えたいところだがグッと我慢した。