「ずっと、俺の傍に居ろ__」



その言葉が脳裏から離れない。



生意気に「考えとく」なんて返事をしたものの、頭の中は久遠の存在で埋め尽くされ着いた。



ボーッとしながら、久遠の優しい表情を思い浮かべていたら扉をノックする音が聞こえた。




嫌でも考えてしまうの。



もしかしたら、また久遠が来てくれたのではないかと……



髪を手ぐしでセットして、服の乱れを直した。