「熱は、無いな__」



安堵した表情で、私を見る久遠の目付きは凄く優しくて嬉しくなってしまう。



「うん。久遠が、看病してくれたお陰で元気だよ!」

「なら、少し部屋で会話しないか?」



照れ臭そうな表情でそう口にする久遠と喋っているとホッコリしてしまう。



「うん、いいよ!」

「何で、上から目線なんだよ!!」

「だって、久遠が私と喋りたそうだから」



笑いながら、そんな風に言ってみたら久遠に睨まれた。


マジに猛獣みたいな目付き。