あ、もしかしたら心配して探し回ってくれたのかな。



「あ、ごめん。
寝れなくて、ウロウロしていた……」



いつもなら、素直に玲と喋った事くらい口に出来るのに隠してしまう。



それは、私の玲に対する感情が変化してしまったからかも知れない。



「体調悪い時にバカなのか?」



むっ!!



「バカって、何よ!!」

「なんだ!元気そうで良かった!!」



人を落としたと思ったら、優しい顔で頭を触って来た久遠の手がヒンヤリとして気持ちいい。