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 久しぶりの日本での学校生活は、中学時代とは比べ物にならないほど周りの対応が違っていた。

 編入生だし、うまくクラスに馴染めるかなと内心ビクビクもしていたけれど。

 アメリカで身につけた表向きの社交性を駆使し、クラスの中心的な立ち位置にある女子グループに入れてもらえた。

 たまに独特のノリについていけないと感じることもあったけど、せっかく声をかけてくれたんだ。

 仲良くなれるような多少キャラを作って頑張った。


『杏は景くんの幼なじみなんでしょ? 美男美女でお似合いだよね』
『ほんとほんと! 付き合っちゃえばいいのに』
『……あはは、そうかな?』

 発言力の強い女子たちからの後押しもあった。

 もう、あの頃みたいに「釣り合わない」存在じゃなくなったんだと、改めてほっとした。


 生まれ変わった私の姿で告白したい。

 その思いに嘘はなかったけれど、すぐに行動に移せない問題が発生してしまったのである。