何度だってキミに、好きを届けたくて。

「春佳がうじうじしているからだろ。大切なもの取られたくなかったら、ちゃんと捕まえてろよ」



黙る春佳くんに再びため息をつく眞尋くん。

眞尋くんは私の頭をもう一度撫でてから、自分の席に戻っていった。


残された私と春佳くん。

立ったまま動こうとしない春佳くんに、なんて声をかけようかと迷っていると、先に口を開いたのは春佳くんだった。



「あいつの呼び出しに行くの?」

「うん。約束しちゃったし……」

「……そっか」



小さく呟いた春佳くんは静かに椅子に座った。

私は春佳くんの様子を心配しながらも、授業に備えるために椅子に座る。


春佳くん、イライラしていた……。

大丈夫かな……。

頭の中は春佳くんで埋め尽くされて、私は結局授業どころじゃなくなった。