何度だってキミに、好きを届けたくて。

「逃げんのかよ」

「……は?」

「伊織から身を引くのか? まあ、それならそれで、俺はライバルが減っていいけど」



眞尋くんはの言葉に唇を噛む春佳くん。

このふたりが言い争っている姿、初めて見た……。

なんで言い争っているのか分からない私は、口をはさむことも許されない雰囲気だった。


逃げる?

身を引く?

ライバル?



眞尋くんはなにを言っているんだろう。

春佳くんは眞尋くんの言葉の意味が通じているみたいだけど……。

はあ、とため息をつく眞尋くん。

ずっと頭の上に置かれていた眞尋くんの手が、ようやく離れた。



「伊織。今日の昼休み、屋上で待ってるから」

「え、うん? 分かった」

「乃亜……っ」



眞尋くんが私を呼び出してなにを話すんだろう。

今までこんなことなかったのに。

春佳くんをちらりと見れば、眞尋くんを思いきり睨んでいる。

こんな表情、見たことない。