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「俊、そんなに走ったら危ないわよ。」
数ヶ月後、私は、元気な男の子を産んだ。
みんな、私に似てるって言ってくれたけど、私にははっきりとわかった。
その子が、雅人の子供だ、と。
晴美は執行猶予が付いたけど、精神面がかなり悪くなってしまったらしく、雅人とは離婚して実家に帰ったと聞いた。
雅人は、私によりを戻さないかと言って来たけど、雅人にはもう興味がなかった。
もちろん、俊のことも言わないでおいた。
この先、どうなっていくのか、不安は不安だ。
もしも、柴田の両親が亡くなったら…
柴田は愛する家族と一緒に暮らすようになるのだろうか?
もしも、俊の父親が雅人だとバレたら…
心配なことはいろいろあるけど、その反面、そういう不安が私をワクワクもさせる。
柴田の告白を聞いてから、不思議と他の人のものが欲しくなくなった。
柴田といるだけで、心は満たされているのだ。
俊を柴田が抱き締めた。
彼は、良い父親を演じてくれているし、俊も彼にとても懐いている。
私達は、絵に描いたような幸せな家族に見えることだろう。
それで良い。
(これが、私の幸せだから…)
私は二人の元へ駆け出した。
「俊、そんなに走ったら危ないわよ。」
数ヶ月後、私は、元気な男の子を産んだ。
みんな、私に似てるって言ってくれたけど、私にははっきりとわかった。
その子が、雅人の子供だ、と。
晴美は執行猶予が付いたけど、精神面がかなり悪くなってしまったらしく、雅人とは離婚して実家に帰ったと聞いた。
雅人は、私によりを戻さないかと言って来たけど、雅人にはもう興味がなかった。
もちろん、俊のことも言わないでおいた。
この先、どうなっていくのか、不安は不安だ。
もしも、柴田の両親が亡くなったら…
柴田は愛する家族と一緒に暮らすようになるのだろうか?
もしも、俊の父親が雅人だとバレたら…
心配なことはいろいろあるけど、その反面、そういう不安が私をワクワクもさせる。
柴田の告白を聞いてから、不思議と他の人のものが欲しくなくなった。
柴田といるだけで、心は満たされているのだ。
俊を柴田が抱き締めた。
彼は、良い父親を演じてくれているし、俊も彼にとても懐いている。
私達は、絵に描いたような幸せな家族に見えることだろう。
それで良い。
(これが、私の幸せだから…)
私は二人の元へ駆け出した。



