「へぇ、そうなんだ。私も行ってみようかな。」
やはり、自分の気持ちを押さえることは出来なかった。
私は、毎晩のように晴美に電話をかけ、他愛のない話をした。
それは、もちろん、雅人の行動を知るためだ。
雅人の会社の場所や帰宅時間をそれとなく聞き出した。
私は達也との付き合いで学んだのだ。
いい加減なことは出来ない、と。
あんな間違いは絶対にもう繰り返さないと、心に強く誓った。
「あのね、私、英会話を習おうと思うの。」
「へぇ、良いじゃない。」
「だけど、レッスンが夜なのよ。」
「そんなこと、気にしなくて良いよ。
最近は冷凍食品も美味しいのがあるし、なんなら出前でも取るから。」
「ごめんね。一応、夕食の支度はしていくから。」
「だから、そんなに気にしなくて良いって言ってるのに。」
本当に柴田は優しい。
私のやることに反対なんてしたことがない。
こうして私は週に3日、月、水、金と夜、出かける口実を手に入れた。
万一、嘘がバレてはいけないから、英会話は昼間に通った。
私は、晴美に教えてもらった、雅人の会社の傍で彼の姿を探した。
初めて彼を見かけた時には思わず話しかけに行きたくなったけど、それはまだ早い。
今回は慎重にやらなくては。
彼の背中をみつめながら、私は拳を握りしめた。
やはり、自分の気持ちを押さえることは出来なかった。
私は、毎晩のように晴美に電話をかけ、他愛のない話をした。
それは、もちろん、雅人の行動を知るためだ。
雅人の会社の場所や帰宅時間をそれとなく聞き出した。
私は達也との付き合いで学んだのだ。
いい加減なことは出来ない、と。
あんな間違いは絶対にもう繰り返さないと、心に強く誓った。
「あのね、私、英会話を習おうと思うの。」
「へぇ、良いじゃない。」
「だけど、レッスンが夜なのよ。」
「そんなこと、気にしなくて良いよ。
最近は冷凍食品も美味しいのがあるし、なんなら出前でも取るから。」
「ごめんね。一応、夕食の支度はしていくから。」
「だから、そんなに気にしなくて良いって言ってるのに。」
本当に柴田は優しい。
私のやることに反対なんてしたことがない。
こうして私は週に3日、月、水、金と夜、出かける口実を手に入れた。
万一、嘘がバレてはいけないから、英会話は昼間に通った。
私は、晴美に教えてもらった、雅人の会社の傍で彼の姿を探した。
初めて彼を見かけた時には思わず話しかけに行きたくなったけど、それはまだ早い。
今回は慎重にやらなくては。
彼の背中をみつめながら、私は拳を握りしめた。



