——いったい、なんの用件なんだろう。
まず最初に浮かんだ、疑問ひとつめ。
やっぱり、屋上でのことが関係してるのかな。
だって……。
三澄くんとわたしには、それしか接点がないもん。
だとしたら。
——わたしの名前は、どこで知ったんだろう。
次に浮かんだ、疑問ふたつめ。
名乗った覚えはないから、……誰かから聞いたのかな。
……、どうして?
例えば。
——昨日のことを弱みに、とんでもないことを命令される……?
たどり着いてしまった、恐ろしい考え。
実はとっても意地悪な人で……。
俺の下僕になれ、なんて言われたらどうしよう!
そんな三澄くん、見たくないよ……っ。


