わたしの質問に、祐希ちゃんがいかにも、気まずい、という顔をする。


「……さっき、女の子に、呼び出されて」

「……、なるほど……」


うっかり動揺してしまうこころを落ち着かせるように、わたしは小さくため息をついた。


「でも、もうすぐ戻ってくると思う。作業も終わって、片付けの途中だったし、ここで待ってて大丈夫だよ」

「……ん、そだね」


持っていた鞄を机の上に置いて、わたしは近くの椅子に腰を下ろした。


……また、告白かあ……。


生まれた不安が、胸の内にじわりと滲む。

最近は、少なくなってはいるのだけど。
未だにこうして、三澄くんは女の子に呼び出されることがある。