消えた未来の片隅で

「てか、これどうやって...」

「小野田っちが作ってくれた!」
「手書きだよ!」

加奈と愛莉咲が担任の小野田先生に頼んでくれたらしい。

「それにしても小野田先生ってこんなに字綺麗だったんだね」

「あーそれは三木ちゃんが書いてくれたんだよ!」
「小野田っち張り切って"俺が書く!"って言うから焦ったわー」
「結局、字が綺麗な三木先生にお願いして書いてもらったの」
「三木ちゃん莉蘊に会いたいなーって言ってた」

美人でちょっぴり厳しい三木先生。
私のために書いてくれたなんて嬉しい。

「いいなぁー莉蘊。私も書いてもらえば良かったなぁー」

少し寂しそうな目で私の手元の賞状を眺める。

「"莉蘊"って字めっちゃムズいよね!」
「テストの時とか面倒くさそう...」
「人の名前を面倒くさそうとか言わない」

渋い顔をする愛莉咲に希が鋭く注意する。