星と月のセレナーデ






第2図書室に響き渡る私の溜め息

お弁当を開けて
大好きな甘い卵焼きに手を付けよう



「 でっけぇ溜め息ついてどうした? 」



お箸で挟んだ卵焼きは綺麗に床へと着地


上から降ってくる言葉


その主を見ようと上を向けば
至近距離に顔がある

勢いよくお弁当の方へ顔を戻せば

ブハッ と 吹き出す笑い声が聞こえる



「 ごめんごめん 寝てたんだよここで 」



ほらここ と言わんばかりに
奥のソファーへ親指を向け目に涙を浮かべながら
私の隣に座る彼

えーっと...どなた?