放課後になった。
蓮さんに聞こう。本当のこと。
私の寮に来てくださいと言ったけど…いるかな?
居たら居たで気まずいんだけど…
っっ居た。
どうしよう。とてつもなく一方的に気まずい。
「あ、由姫。どうしたのか?」
そう言う蓮さんはカッコよくて。優しくて。
だけど、私のことが好きじゃなくて。
「私たち、別れましょう。」
この言葉を言うのは2回目。
だけど、この言葉を言うには、恐ろしいほどのメンタルと度胸が必要。
「いきなりどうした⁈」
「蓮さんもういいです。変な気を使わなくて。」
「なんのことだ?」
もう、ごまかさないで。