先生、私がヤリました。


私だって怖かったですよ。
しかも先生の番号を勝手に警察に言っちゃったし。
一番ヤバイのって私じゃないですか?
内心、すごくドキドキしてました。

そのままジュースなんて買いに行く気分も勇気も無かったから、私達は解散しました。

Aの家に着いて、Aは正直に親にこの事を話しました。
C達とジュース買いに行ってたら補導された。
家の番号と学校を教えたって。

Aのご両親は、自分達がOK出したからって、Aのことも私達のことも責めませんでした。
ちゃんと話してくれてありがとう、親なのに許可を出して、怖い思いをさせてごめんって、私達に言いました。

Aの素直さって、ご両親から受け継いだんだなぁって思いました。
温かい家族を見ていても心がカサつかなくて、不思議でした。

私とBはその日の夜に帰宅することになりました。
もしかしたら私達の家にも連絡が来るかもしれなかったから。

荷物をまとめて、AとAのお父さんがそれぞれの家まで送ってくれました。
マンションの前まで来て、ここでいいよって言ったら、お父さんが私の親に挨拶していきたいって言ったんです。
もちろん断りました。

共働きで二人とも帰りが遅いんだって嘘をつきました。
おじさんはすんなり引き下がってくれて助かりました。

Aが「私のせいでごめんね。」って謝るので、楽しかったよって言ったら、Aはやっと笑ってくれました。