先生、私がヤリました。

大量のお菓子とジュースを持って、Aの部屋に行きました。

目の前にあるお菓子は全然減らなかったです。
みんなお喋りに夢中で。
高校に入ってから友達とこんなに話したのは初めてかもしれません。

学校でも話しますけど、一日中喋ってることは無いじゃないですか。
中学のこととか、やってた部活とか、もちろん恋バナも。
こんなに話したいことがあったんだなって驚きました。

私はほとんど聞いてるだけだったんですけど、素直に楽しかったです。

…ふーん。
私って冷めてるみたいに見えるんですね。
そんなつもりは無いんですけど、人から見てそう見えるんなら気をつけないと。
あ、今更気をつけても、もう無駄ですか?
あはは。

だって、友達と過ごすことなんて、私にはもう無いじゃないですか。

本当に楽しかったんです。
だって、お泊まりに誘われたことだけで嬉しかったから。

あんまりお喋りに夢中だったから、おばさんの思惑通り、お夕飯の頃にはお腹がペコペコでした。

食卓いっぱいに並べられたハンバーグ、海老フライ、唐揚げ、ポテトサラダ、ポタージュもありました。

これを全部おばさんが一人で作ったんだと思うと尊敬しました。
どれも本当に美味しくて、遠慮ってことを忘れて私もBも沢山食べました。

おばさんはニコニコと私達を見ていて、誰かと食卓を囲むことは久しぶりだったので、少し、少しだけ、寂しくなりました。