先生、私がヤリました。

「ハヅキくん。大丈夫?」

「パパ…パパ…。」

ヒックヒックと泣きじゃくっています。
私はベッドに横になって、一緒にタオルケットにくるまって、ハヅキくんを抱き寄せました。

トン、トン、トンって一定のリズムで背中をしてあげると、ハヅキくんは少しずつ落ち着いてきました。

「パパは…?」

「パパ、遅いね。」

「僕のこと、忘れちゃったの?」

「違うよ。」

「僕のこと、ちゃんと探してる?」

「もちろん。」

ハヅキくんは小さな手で、私の制服をギュッと掴んでました。
顔も押し当てられているので、制服のシャツが濡れていきました。

不快では無かったですよ。
四歳児にしてはすごく頑張ったほうじゃないですか?
うちに来てから一ヶ月は経ってましたから。

そろそろかなって覚悟はしてたので、しょうがないかって思いました。