五月に入ってすぐに、三者面談がありました。

放課後、学校で先生と生徒、保護者で話をするんです。
中学までは先生が各家庭に訪問するのに、高校は違うんだなぁって思いました。

生徒のこと、家庭のこと、学校に対する不安や疑問、担任に知っていて欲しいこととかを話します。

大抵のクラスメイトは母親が来ていました。
中には父親とかおばあちゃんが来ている人も居ました。

私は二者面談でした。
先生はもちろん、家庭環境のことは把握していました。

それでも保護者として祖父母のどちらか来られないか、先生は何度か聞いてきましたけど、
祖父母の家と学校は少し遠いんです。

歳ですからどちらももう、運転はしません。
なのでちょっと厳しいって言うと、先生が祖父母の家に行くって言い出しちゃって。

だから私、必死で止めたんです。
祖父母とは学校の話はちゃんとしてるし、先生が話しても、祖父母と関わることはあんまり無い。

少しの時間だとしてもすごく気を遣う人達だし、家に来られるのはもっとしんどいんですって。

そしたら先生は、じゃあ話したことをちゃんと祖父母にも話すように。
私に何か問題が起きたらすぐに連絡するからねって念押しして、納得してくれました。