それが、私とハヅキくんの二人暮らしの始まりです。

ハヅキくんはトイレも一人で出来るし、もうおむつもしていませんでした。
それが年齢的に早いのかどうか分かんないですけど、ちゃんと躾けてくれてて良かったです。

四歳児が食べれて、食べられない物も分かんないので、好きな食べ物は何か、本人に聞いて食べさせていました。

ハヅキくんは野菜もちゃんと食べるし、ナマモノ以外なら割りと何でも食べられるんだなって印象でした。

ナマモノは「あんまり食べたこと無い」って言ってましたし、
ネットで調べてみたら四歳の子にはちょっと際どいなって私的には思ったんです。

ちゃんとしてるんだなって?
そりゃそうですよ。
私はハヅキくんのことを特別大事なわけでは無いけど、憎いわけでも無いですから。

別にハヅキくんを苦しめたいなんて思っていませんでした。

お風呂は事故があったら怖いので一緒に入りました。
恥ずかしくなんて無いですよ。
他人の子どもって言っても、四歳児に羞恥心なんて湧きません。
ハヅキくんはシャンプーをするのが苦手みたいだったから、一緒に歌を歌ったり、お遊戯みたいな感じでトレーニングしました。

半年も経つ頃には一人でお湯をかけたりまでは出来ないけど、だいぶ上手になってましたね。

夜は私のベッドで一緒に寝ました。

いつもは大きいベッドにママとパパと三人で寝るんだって言ってました。
お姉ちゃんのベッドは小さくてごめんねって言うと、ハヅキくんはギュッと抱きついてくるんです。

くっついて眠るとあったかいんだって。

ハヅキくんは本当に手のかからない子でした。
半年の間に熱を出したりもしなかったし、たまにお腹が痛いって泣いたりはしましたけど、そんなに大事にはならなかったです。

夜、変にグズったりする事も無くて。
たまに「パパ、遅いね。」って寂しそうにするくらいです。

「ハヅキくんのご褒美、ヒーローのお城かもね。」

そう言ってあげると、満足そうに眠りに就いてくれます。

四歳児って、こんなに強いものですかね。