俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜

「夕食まで時間があるから、散歩でもするか?この辺りは、宿泊客しかいないから安全だ」

「行く!」

 一度フロントのある本館に戻り、旅館周辺の地図を貰った。散歩コースやハイキングコースが整備されている。

 暁が以前来た時よりも、ハイキングコースが整備され、ハイキング目当てで訪れるお客さんも増えたらしい。

「ご存知の通りこの辺りは山奥の自然しかないところなんですが、人気スポットがあるんですよ」

「そんなのあったっけ?」

「少し前に出来たんですが、SNS映えするとかで、一気に話題になりまして」

「へぇ〜」

「ここです。ぜひ行ってみて下さいね。今日は、若いお客様が少ないので、人は多くないと思います」

 地図を指さしながら丁寧に教えてくれるフロントスタッフからは、高級旅館の教育が行き届いていると感じる。

「ありがとうございます」芹は笑顔でお礼を言う。

 暁が自然に芹の手を取り歩き出す。

 スタッフは、二人の後ろ姿を見送りながら見惚れる。かなりの身長差カップルだが、イケメンと愛嬌のある可愛さを感じる女性。

 芹がコスプレをしないナチュラルな素顔は、年より若く見え可愛いのだ。