俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜

 サービスエリアに来る機会のない芹は、たくさんの食べ物が売っていることに驚く。

 小さい頃の記憶では、トイレに長蛇の列ができていたイメージだが、今は何もかもが綺麗で、コンビニまで併設されている。

「お土産は明日にして、なにか今食べたいものはないか?」

「ソフトクリームが食べたい」

「買ってくるから、ベンチに座ってて」

 暁自ら買いに行ってくれた。颯爽と歩く姿は、やはり周りの注目を集める。

 暁に気づいた女性からは、イケメン!芸能人?など、口々に呟いている。まさか、誰も新城堂の御曹司だとは思わないだろう。知ったら大騒ぎになりそうだ。

 暁に視線を向けてベンチに座っていると、近くから「ねえねえ」と男性の声がした。

 まさか、自分に話しかけられているとは思いもしない芹は反応しない。

「何で無視するの?ねえ!」

 肩を叩かれ初めて気づいた。

「私ですか?何でしょう?」

「一人?」

「いえ」

「女友達?だったら、一緒に食事しない?」

 サービスエリアで食事しない?も可笑しな話だが、ハッキリ断らないとしつこそうだ。