俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜

「何?」

「三人分の衣装をお願いしてもいいか?材料費は経費で思う存分使ってくれていい」

「そうなの?三人って稗田さん?」

「ああ」

「どうしようかなぁ〜フランスでもわかるコスプレだと……」

「この前のツインテール可愛かった」

「そう?じゃあ、合わせるなら暁くんはタキシードにマントに、目元に仮面がいいかなぁ。稗田さんは執事?探偵?SP?なにがいいかなぁ」

 思考は完全にコスプレでいっぱいだ。

「芹が週末行くならどこ行きたい?」

 このタイミングで、知りたいことを質問してみた。聞こえてはいるが、コスプレのことを考えていた芹は、無意識に答える。

「温泉行きたいなぁ」

「……」

 テーマパークでもスイートルームでもないのが、芹らしくていい。今の様子からすると、答えたことすら覚えていない可能性もある。

 芹がコスプレのことで一人妄想の世界に入っている横で、パソコンに向かいながら、こちらも何やら思案している。