俺を嫉妬させるなんていい度胸だ〜御曹司からの過度な溺愛〜

 朝になり、社長室内にあるシャワーを駿と交替で浴び、着替えを済ます。

 いくら徹夜明けといえども、新城堂の社長としてビシッとしていなくてはならない。

 眠さがないと言えば嘘になるが踏ん張りどころだ。きっと徹夜組も頑張ってくれているだろう。

「暁、香田社長に連絡をした」

「なんて?」

「もちろんお怒りだよ」

「だろうな」

「今から伺うとは伝えた」

「ああ。怒られに行くか」

「だな」

 地下の駐車場には、すでにいつもの車が待機している。香田社長の工場までは、車で二時間程だ。

「申し訳ないが少し仮眠させてもらっていいか?」運転手に声を掛ける。

「もちろんです」

「駿も少し仮眠しとけよ。当分ゆっくり寝る暇もないだろうから」

「ああ」

 車は、工場に向けて出発した。

 暁が目覚めた頃には、窓の外はすっかり田舎の景色。緑が豊富な長閑な地に工場がある。

 車が工場に到着するや否や、香田社長が車の音を聞きつけ出てきた。