教室に向かって、廊下を歩く。 好きな女との距離が、どんどん離れていくのに 恋熱のヒートアップで さらに顔が火照ってしまう。 自信なしだな。 手の平で俺の真っ赤な顔を 隠しきれているかどうかは。 歩く足を速めながら 俺の脳内では、一人反省会が始まった。 それにしても危なかったなぁ。 長月の靴箱を触ってるとこ 見られたかと思って焦ったわ。 俺、長月の靴箱に、話しかけてたし…… 客観的に見たら、怖い奴じゃん。 危険人物じゃん。