なんか心の中がモヤついてきて 「長月の靴箱…… 汚れてたから拭いといたわ……」 俺は長月と目も合わせず 消えそうなほど頼りない声をボソっ。 真っ赤になっているであろう顔を、手のひらで隠し 長月の横を、通り過ぎた時 「あっ、ありがとう 三角君……」 背中越し オドオドした声が、俺の耳に届いたから うわぁぁぁぁぁ/// 俺、長月にお礼言われたぁぁぁ/// 突然襲われた幸福感に 俺の心臓がはちきれそうに。