「栄光」


栄光に舌を這わせる
かつて甘かったはずのそれは
すでに味を失い、形は崩れ始めていた

あまりの美味しさに
来る日も来る日も持ち歩き、
見せびらかし、味わい続けた
わたしのせいだ