いっしょに寝ようよ。




うちのママは、生き物が苦手だ。
犬、猫アレルギーだし。
羽があるのは怖い。
予測できない動きが嫌い。
他にも、いろいろと理由があるみたい。

だから、うちではペットが飼えない。


「犬が飼いたい」
「だめ」

「捨て猫がいたんだけど」
「だめ」

「インコがね、」
「だめ」


交渉が失敗に終わるたび、ぬいぐるみをお迎えしてきた。
小学生の頃からだから、かなりの数になる。
ペットを可愛がるみたいに愛情を注いできたから、「たかがぬいぐるみ」とは言ってもらいたくないんだ。

わたしにとっては大切な家族。

あまりの数に、残念ながら一緒に寝る子は限られちゃうけど。
ひとりひとりの目を見て、そのときの気分でメンバーを選ぶ。
ここ数ヶ月は、チュン太を含めた今いるメンバーで落ち着いていた。

わたしが、この子たちに囲まれていないと安眠できないことは、律も知ってるはず。




「………お。」

パパとママに朝の挨拶をするため、ダイニングに顔を出した律と目が合った。

「めずらしい。起きてるじゃん」
「寝られなかったの!」

結局、ウトウト程度の睡眠しかとれなかった。
二階に上がらずに済んだ律は、「おはようございます」と挨拶をして席に着く。

「チュン太は?」
「留守番」
「……くーっ、」