「困る?なんで困るの?」
「なんで、って…。見られてると思うと、落ち着かない。寝れないんだよ」
「律が?なんで?」
「………だから、」
律の語彙力が低いのか。
わたしの理解力がないから、……なのか?
わたしが、彼らなしで寝なくちゃいけない理由。
律が、彼らに囲まれて寝る状況。
………なんで?
右に左に、首を傾げるわたし。
フーッと、長く息を吐き出した律。
「だから、こいつらじゃなくて、オレと……っ、」
……ねぇ。
自分から言っておいて、なんで赤くなるの。
そういうの、なんでか知らないけど、うつっちゃうんだから。
「まぁ、そういうことだから」
「………、」
そういうことってどういうことだ、って言いたいんだけど。
なんか、もう、よくわからなくなっちゃって。
律は。
たぶん、大事な言葉をすっ飛ばしちゃったんだろうな、ってことくらいはわかる。
ドキドキして。ドキドキが止まらなくって。
律のことしか、考えられなくなっちゃって。
たぶん。きっと。
今夜も眠れそうにない。
【完】



