蓮人と話をして私はしばらくの間仕事を休むことにした。

下がらない熱。
あと数日で私たちは未来への選択をしないとならない。

蓮人はどうしても休めないからと申し訳なさそうに仕事に私の部屋から向かって行った。

一人になった部屋。
いつだって一人で過ごしてきた部屋なのに、やけに広く感じるようになってしまったのはそれだけ蓮人の存在が大きいからだ。

不思議なことに、蓮人が会社に行ってからすぐに私はまたつわりに襲われた。

蓮人の作ってくれた朝食も、お腹がすいたら食べられるようにと買ってきてくれたコンビニのスイーツも、飲み物も、口にしようとしては吐気に襲われた。