「あの頃から、都の自由な発想は俺の心を動かすんだ。一緒にいると気分が明るくなって、幸せで……そういう君にとにかく惚れてるんだよ」
飾らない言葉が嬉しくて、だらしなく口元が緩む。そんな私を見て、昴が「ママうれしそう~」とニコニコしていた。
いつものように絵本を読んで昴が眠った後、私はリュックから秘密箱を取り出してきてソファに座った。隣にやってきた嘉月さんも、様々な和柄の寄木細工が美しいその箱を懐かしそうに眺める。
手の平よりやや大きめで、軽く振るとゴロッとなにかが動く音がする。
「これ、中になにか入ってるの。嘉月さんのお父様のものかな? 開け方がわからないから確かめられなくて」
「あの時はなにも入れずに渡したはずだけど……貸して」
渡した途端、彼が器用にあらゆる箱の面をスライドさせていくので、私は目をしばたたかせた。
「わかるの?」
「開けるところを一回見たから覚えてる」
普通は一回見ただけじゃ覚えられないよね。これも映像記憶のおかげなんだろうか。すごすぎる。
飾らない言葉が嬉しくて、だらしなく口元が緩む。そんな私を見て、昴が「ママうれしそう~」とニコニコしていた。
いつものように絵本を読んで昴が眠った後、私はリュックから秘密箱を取り出してきてソファに座った。隣にやってきた嘉月さんも、様々な和柄の寄木細工が美しいその箱を懐かしそうに眺める。
手の平よりやや大きめで、軽く振るとゴロッとなにかが動く音がする。
「これ、中になにか入ってるの。嘉月さんのお父様のものかな? 開け方がわからないから確かめられなくて」
「あの時はなにも入れずに渡したはずだけど……貸して」
渡した途端、彼が器用にあらゆる箱の面をスライドさせていくので、私は目をしばたたかせた。
「わかるの?」
「開けるところを一回見たから覚えてる」
普通は一回見ただけじゃ覚えられないよね。これも映像記憶のおかげなんだろうか。すごすぎる。



