続々と現れる人たちに手分けしてコーヒーを入れる。私は店にいる時と同じように接客しつつ、内心緊張していた。
なぜなら、今日のこの会に青來家のふたりも参加することになっているから。そして展示会の後に、嘉月さんも合流して皆で話をする予定だ。
実は、明河商事とセーライの取引を再び行うよう、嘉月さんが伯父様とかけ合ってくれていたのだ。
それはもちろん、仕事上だけでなく私たち家族の関係も修復するため。会場内のブースには、セーライの商品も並べられているだろう。
これを聞いたのはつい昨日のこと。最近、嘉月さんが連絡もままならないほど忙しくしていた理由は、契約や準備を早急に進めていたせいだったらしい。
私たちの結婚のために、彼がここまで動いてくれている。私もしっかりしなければと気合いを入れ直し、ヱモリの名を強調してせっせとコーヒーを手渡した。
そうして人の波が落ち着いてきた頃、こちらに向かってくるふたり組を見てドキリと心臓が波打つ。
伯父様とお母様だ。ふたりとも容姿は三年前からほとんど変わっていない。
一気に緊張が高まり、姿勢を正して挨拶をする。



