おやすみの時間はあっという間に訪れ、三人でベッドに入った。キングサイズだから、川の字になって寝ても窮屈ではない。
昴が最初にこのベッドを見た時は大はしゃぎでトランポリン状態にしてしまっていたが、今はおとなしく私たちに挟まれて絵本を見ている。これは、今日のために嘉月さんが用意しておいてくれたプレゼントだ。
昴は喜んで読み聞かせをちゃんと聞いていたものの、いつの間にか目がとろんとなっている。さすがにはしゃぎすぎたらしい。
「寝よっか」と言って、あくびをする昴を真ん中に寝かせると、彼は半分夢の中のような状態で呟く。
「あしたもねんねする……」
「ここで?」
私の問いかけにこくりと頷いた後、すぐに気持ちよさそうな寝息が聞こえてきた。私と嘉月さんは目を見合わせてクスッと笑い、寝顔もとっても可愛い息子に「おやすみ」と声をかけた。
肩肘をつく嘉月さんは、昴の髪をそっと撫でて愛おしそうに見つめる。
「子供がいると、こんなに幸せな気持ちになるなんて……予想以上だった」
「私も。毎日本当に幸せ」
昴のおかげで嘉月さんと離れてからもそれなりに幸せだったけれど、彼が一緒にいる今は計り知れないほど。



