ゴールデンウィーク初日の土曜日、午前十時。すっかり動物園に行く気満々となった昴とばいばいをして、待ち合わせしている近所のコンビニへ向かった。
早く着いたので二人分の飲み物を買い、店を出ると同時に嘉月さんの車が駐車場に入ってくる。
手を振って近づく私の今日の服装は、久々にデート仕様だ。淡い花柄のミモレ丈のフレアスカートに、少しヒールがあるアンクルストラップのサンダルを合わせてみた。
女らしい格好をしていることにも緊張しながら、挨拶をして助手席に乗り込む。私をまじまじと見る彼に、真顔で「すごく可愛い」と言われ、めちゃくちゃ照れてしまった。
嘉月さんこそ、七分丈のジャケットに黒いパンツを合わせた今日のスタイルも素敵だから、隣にいるだけでドキドキするのだけど。
事前に決めていた目的地に向かって車が発進する中、私は彼に缶コーヒーを渡してなんとなく謝る。
「ごめんなさい、急にふたりで会うことになって」
「なんで謝る? 俺は嬉しいよ。もちろん昴くんがいても嬉しいけど、都とふたりになりたいっていう本音もあったから」
「それは、私も」
正直に同意すると、嘉月さんの顔がちょっぴりいたずらっぽく変わる。



