数日後、嘉月さんから夜遅くにメッセージが届いた。【早く会いたい】のひと言を見ただけで胸がときめく。
先日の一件で少々荒んだ心も、みるみる回復していく。好きな人の言葉ひとつで喜んだり、落ち込んだり。恋愛ってこんな感じだったな。
この時だけは母親であることを忘れて【私もです】と返し、ゴールデンウィークの初日にまた会う約束をした。
約束の日の二日前、ダイニングテーブルで食後のフルーツを食べていると、突然姉が私の後ろに回ってきて肩にポンッと両手を置く。
「都、日曜は嘉月さんとふたりで会ってきたら? 昴は私たちが一日面倒みるから任せて」
姉がそう言った途端、父も一誠さんも意味深な笑みを浮かべてうんうんと頷いた。いきなりそんな提案をされ、私はあたふたしてしまう。
「えっ!? でも……」
「全部話すって決めたなら、絶対ふたりきりの方がいいでしょう。ついでに数年ぶりのデートもしてきなさい」
一様にニンマリとしている姉たちを見て、そういうことかと納得した。
この間、嘉月さんにすべてを打ち明ける覚悟を決めたと伝えた。皆で私たちをふたりにしようと計画していたのだろう。



