六条賢一は、三つ目を持っている。

本人が自覚しているだけでも、それは千里眼と透視能力があるだろう。

ところで。

一二三
「六条賢一、お前、その目を普段なにに使っている?」

賢一
「え? なににって……なにが?」

一二三
「日常でお前は、その瞳をどう使ってる? まさか、その力で覗きなど」

賢一
「しっっ、してないしてない!」

一二三
「してない!? ただの一度も!?」

賢一
「た、ただの一度も!? う。うん、し、してない!」

一二三
「なぜ言いよどむ!?」

賢一
「そそれは……!」

一二三
「よしわかった、六条賢一、そこに座れ」

賢一
「え?」

一二三
「とりあえず、三回ほど殺す」

賢一
「ええー!?」

六条賢一……コイツの力は、危険だ。