図書委員に所属する上野さんは、それっぽいっつたら失礼だが、メガネをかけてる。

けどよ、よっく考えてみりゃ、上野さん、戦う時はメガネ外すんだよな。

和幸
「上野さん、あのさ、そのメガネ、度入ってんの?」


「いいえ。これは特殊なメガネなので、一般に言われる度は入ってません」

和幸
「特殊な、メガネ? どんな?」


「わかりませんか? この知的な雰囲気を醸し出すメガネは、メガネっ子になれる必須アイテムです」

和幸
「は?」


「は? じゃありません。図書委員といったら知的、知的といったらメガネ。つまりこのメガネは、私を図書委員として覚醒させる」

和幸
「つまり、伊達ってことでいいんだよな?」


「なっ、私にとってこのメガネはっ! 教会使徒と一学生とのスイッチを入れ換える重要な!」

和幸
「うんうん、もうわかったから、オーライオーライ」


「ちゃんと話を聞きなさい!!」

和幸
「はいはいはい」

長くなりそうだから、逃げた。

上野楓のメガネは、つまり伊達だ。