草薙仁は、真っ黒い艶やかな髪をしている。
伸ばせば恐らく、相当上質だろうと思っている。
が、なぜかその髪型は肩上でざっっっくばらんに切られた、乱雑なもの。
真輝
「仁、アナタ、どうしてそんな髪型なの?」
仁
「あ? あー、代償にしちまったからな、契約の」
真輝
「ああ、代償にね」
彼女は〝千約〟と異名を取るほどたくさんの契約をしている。
だから、髪も持っていかれたんだろう。
仁がぼやいた。
仁
「ちくしょう、あのフェチ天使め。……今もまだ俺の髪で、鼻息荒く[ピー]とか[ピー]なことして、[ピー]っぽい[ピー]な妄想膨らませてやがんだろうな……ううえ、おぞましい」
真輝
「……そう」
私は、そんな天使相手でも契約したアナタも充分おぞましいわよ。
[ピー]って……
伸ばせば恐らく、相当上質だろうと思っている。
が、なぜかその髪型は肩上でざっっっくばらんに切られた、乱雑なもの。
真輝
「仁、アナタ、どうしてそんな髪型なの?」
仁
「あ? あー、代償にしちまったからな、契約の」
真輝
「ああ、代償にね」
彼女は〝千約〟と異名を取るほどたくさんの契約をしている。
だから、髪も持っていかれたんだろう。
仁がぼやいた。
仁
「ちくしょう、あのフェチ天使め。……今もまだ俺の髪で、鼻息荒く[ピー]とか[ピー]なことして、[ピー]っぽい[ピー]な妄想膨らませてやがんだろうな……ううえ、おぞましい」
真輝
「……そう」
私は、そんな天使相手でも契約したアナタも充分おぞましいわよ。
[ピー]って……