家事全般を日頃担っているのは僕だ。
もちろん洗濯もね。
真輝ちゃんも仁も女性だけど、一応男性に属す僕に下着を洗わせても平気らしい。
二人とも男前だ。
それで、いつも洗濯物をたたむ時に思うのだけど……
アル
「真輝ちゃん、どうしていつも同じ種類の服なんだい? いろいろお洒落はしないの?」
真輝
「私の勝手でしょ」
アル
「まあね。でもバリエーションがあったほうが楽しいよ?」
真輝
「アル、それ以上は乙女への侮辱よ?」
アル
「いや、侮辱って言われても……」
真輝
「毎日たたんでて気付かなかったの? 同じデザインの服なんか一着もないわ。どれも少しずつ違うの。そんなこともわからないの?」
アル
「え……そうなの?」
真輝
「そうよ。素材の比率も違えばメーカーも違うし、ボタンの種類も異なれば微妙な色合いも違うのよ」
僕は思った。
どうして、そんなに『些細』な差でしかないんだろう。
それからしばらく、僕は服の見分け方をレクチャーされた。
二度と、彼女に服については訊かないでおこう。
もちろん洗濯もね。
真輝ちゃんも仁も女性だけど、一応男性に属す僕に下着を洗わせても平気らしい。
二人とも男前だ。
それで、いつも洗濯物をたたむ時に思うのだけど……
アル
「真輝ちゃん、どうしていつも同じ種類の服なんだい? いろいろお洒落はしないの?」
真輝
「私の勝手でしょ」
アル
「まあね。でもバリエーションがあったほうが楽しいよ?」
真輝
「アル、それ以上は乙女への侮辱よ?」
アル
「いや、侮辱って言われても……」
真輝
「毎日たたんでて気付かなかったの? 同じデザインの服なんか一着もないわ。どれも少しずつ違うの。そんなこともわからないの?」
アル
「え……そうなの?」
真輝
「そうよ。素材の比率も違えばメーカーも違うし、ボタンの種類も異なれば微妙な色合いも違うのよ」
僕は思った。
どうして、そんなに『些細』な差でしかないんだろう。
それからしばらく、僕は服の見分け方をレクチャーされた。
二度と、彼女に服については訊かないでおこう。