だからさ、


「おーい!百花!」


そんな風にふわふわ笑って話しかけてこないでよ。

「なに?」
私、ちゃんと笑えてる?

だって久しぶりじゃん。そんな風に笑わないで。
私は、君の隣にいたときどんな顔で笑っていたの?


「なぁ、ノート見せてくれよ!」

また?
ねぇ、どうして私に頼むの?

彼女さんに見せてもらえばいいじゃん。
私じゃなくても、いいじゃん。だってもう、私達無関係でしょ?


「彼女さんは?」
「だってあいつ、学部違うもん」

「そうなんだ。じゃあどうやって知り合ったの?」


接点なかったんだよね?

「あぁ、バイト先が一緒だったんだ。
 たまたまシフトが同じ日が多かったんだ。話してみるといい子でね__」

そっか。たまたま、同じで、たまたま、いい子だったんだね……。