里親は、最初は笑顔で家に迎えてくれたけど、その人たちが
自分の両親の姿と重なってしまい、わたしが最初に言った言葉はーー、
『あんたらも、どうせあたしを捨てるんでしょ』。


あたしの里親は、予想通りなるべく距離をとって生活していた。


まるで、あたしを生きてる透明人間のように、扱うみたいに。


そして、4年後、あたしはわざわざ遠くの高校を受験して、一人暮らしを
始めた。


ーーもう、これからは誰にも邪魔されない、ひっそりと生きようと思ってた
とき、あたしは今まで感じたことのない気持ちに襲われる。