今日は、5月20日月曜日。

特に何事もなくすべての授業が終了し、チャイムが鳴ったと同時に先生も
教室から出て行く。


わっと一気に賑やかになる教室。


クラスのみんなは、通り魔の話題で持ち切りだったが、気にせず着々と
帰り支度をするわたしの耳に、女子たちの会話が届いた。


「アタシと一緒に帰らない~? 下校は大人数でするようにって先生言ってた
もんね~?」


「でもさ、鹿森さんってズルいよね。桂田くんが幼なじみってだけで、
いっつも一緒でさ~」