三日月が既にでている、夜の7時25分。 針の音が響く、リビングの壁掛け時計を見て俺は不安にかられていた。 遅い……、いくらなんでも遅すぎる。 俺は、委員会の話し合いが思ったより長引いて、家に着いたのは7時前。 家は真っ暗で、鍵もかかっていて、万桜がまだ帰っていないことを意味 していた。 万桜は、無自覚でそそっかしいけれど、根はウソはつかない真面目な 性格なことは俺が一番よく理解している。 ~~~~♬ 突然、着信音が鳴り慌ててテーブルに置いたスマホを手に取る俺。