「万桜、残念だけどこの勝負は、あたしのものだよ!!」


急にふっと視界が、薄暗くなる。


頭上を見上げるとーー、そこには巨大な岩が浮かんでいたことに
気が付いたと同時に、わたしは、岩に押しつぶされた。


アパートの屋上で、頭から大量の血を流して倒れるわたしを、花歩ちゃんが
満足そうに見ている。


千星くん……、ごめんね……っ。


わたしは、その心の言葉を、最後に意識を手放した。