夕陽がオレンジ色と、赤い色が混ざり始めたころ。 わたしは、大型のショッピングモールの屋上の上で、ふわふわと宙に 浮かびながら花歩ちゃんと、空中戦を繰り広げていた。 ーードババババババッッ!! 花歩ちゃんが手を振りかざすと、大量の火の雨がわたしの頭上に降り注ぐ。 わたしは、それを避けるのが精いっぱいで、肝心の対抗する攻撃魔法が 当たらなくて苦戦していた。 花歩ちゃんに殺されるのは怖いーー、けどそれよりもっと怖かったのは、 千星くんを取られることだった。