王子様に恋の魔法をかけられて。


わたしは、怖いという気持ちは多少はあるけれど、自分にはちょっと変わった
能力があるから大丈夫という自信の方が勝っていた為、あまり気にはしていない
んだけれど……。


「俺が守るから、安心して」


愛おしそうに微笑む表情の千星くん。


真剣に千星くんは、わたしの身の安全を心配してくれてるので、その気持ちは
素直に嬉しくて、ジーンと心に染みた。


学校に着いて、千星くんと同じ教室にわたしは入る。


千星くんとわたしの席はかなり離れているけど、今年も同じクラスになれて
よかったなと思う。