翌朝、わたしは学校へ行く支度をしていた。


千星くんは、既に制服姿でスクバを肩にかけながら、スマホの画面に
目線を落としている。


わたしは玄関に立っている千星くんを、極力待たせない為に、自分の部屋で
素早く制服に着替えた。


そういえば、同居してから千星くんと一緒に学校行くのって、これが
初めてだな、と思うわたし。


千星くんに嫌われちゃったとわたしは勘違いして、でも千星くんは
わたしのことが好きだから避けていた、と言ってくれて誤解が解けた。


でも、通り魔のことも、ぶじに解決したし………、千星くんと
同居生活はこれで終わりだ。