『じゃあ、特にやることないんなら、俺と、気晴らしに出かけない?』


わたしは思わず、朝食の卵焼きを口に入れる手を止めた。


そ、それって、デート、だよねっ……!?


向かい側に座る、千星くんは『どうした?』と首を傾げている。


『な、なんでもないよっ……! うんっ、賛成……!』


電車で30分くらいかかって駅に着いて、外に出ると、祝日ということもあり、
結構若い人がたくさん歩っていた。


「万桜、どこのお店にはいる?」